NotebookLMのスライド作成でやり直しが増える原因は、書き方の巧拙ではなく仕様にあります。画面上では1枚ずつ直せるのに、直しを確定した瞬間に新しいスライド資料が丸ごと作られる設計だからです。手戻りを減らせるかどうかは、1回目に渡す指示文で決まります。この記事では、公式ヘルプで確認できる仕様を土台に、作り直しを防ぐ指示文の型とコピーして使えるプロンプト例、崩れやすい箇所、プラン別の割り当てまでを順に整理します。

NotebookLMのスライド作成とは?ソースから資料一式を組み立てる機能

アップロードした資料(ソース)を根拠に、プレゼン用のスライド一式をまとめて生成する機能です。ゼロから文章を考えさせるのではなく、手元の資料を読み込ませて再構成させる点が、汎用のチャットAIとの決定的な違いになります。画面上は「Studio」パネルの「スライド資料」から呼び出します。

編集部が公式ヘルプを確認したところ、生成はバックグラウンドで進むため、待っている間もノートブック内の別の作業を続けられます。仕上がりはその場でプレビューでき、PDFまたはPowerPoint形式でダウンロードできます。なお現時点では、18歳以上のユーザーのみが利用できる機能として案内されています。

スライド資料でできること

資料の読み込みから要約、構成、スライド化までを一続きで任せられます。ソースとして追加できる形式は幅広く、公式ヘルプではPDF、Googleドキュメント、Googleスライド(最大100枚)、Googleスプレッドシート、Microsoft Word、テキスト、Markdown、CSV、PowerPoint、画像、音声、ウェブURL、ePub、YouTube動画URL(公開かつ字幕付き)などが挙げられています。1ファイルは200MBまで、1つのソースに含められるのは最大50万語までという上限も明記されています。

数値の入った表を根拠にしたい場合、スプレッドシートは10万トークンに制限されている点だけ先に押さえておくと安全です。売上の明細を丸ごと渡すのではなく、集計済みのシートに切ってから渡す運用が現実的といえます。

「詳細なスライド」と「プレゼンターのスライド」の違い

生成前のカスタマイズ画面で、形式を2種類から選びます。「詳細なスライド」は全文と詳細を含む厚めの資料、「プレゼンターのスライド」は重要ポイントを視覚的に示す薄めの資料です。同じソースから配布用と登壇用を作り分けられるため、最初にどちらで出すかを決めておくと構成のぶれが減ります。

形式 向いている用途 1枚あたりの情報量 渡し方の想定
詳細なスライド 配布資料・読ませる資料 多め(本文まで含む) メールやリンクで送って読んでもらう
プレゼンターのスライド 登壇・口頭説明の補助 少なめ(要点を視覚化) 投影して話しながら使う

NotebookLMはGemini Notebookへ名称が変わりました

2026年7月16日、GoogleはNotebookLMをGemini Notebookへ改称すると公式ブログで発表しました。製品としては独立したままで、Geminiアプリや検索側との連携が広がるという説明です。同じ発表では、3,000万人以上、60万を超える組織が利用しているという数字も示されています。

実務で影響するのは検索と画面表示のずれです。ネット上の解説記事や社内マニュアルは「NotebookLM」表記のまま残っている一方で、公式ヘルプの見出しや画面の表記は「Gemini Notebook」に切り替わっています。手順書を配るときは、両方の名前を併記しておくと問い合わせが減らせます。

NotebookLMのスライドはなぜ作り直しになるのか?

改訂が上書きではなく、新規生成として処理されるからです。公式ヘルプには「改訂版を生成するたびに、Gemini Notebook はまったく新しいスライド資料を作成します」と明記されています。1枚だけ直したつもりでも、実際には資料が1本まるごと増える動きになります。

改訂は「上書き」ではなく「新しい資料の生成」
初回生成
スライド資料 A
3枚目を改訂
スライド資料 B
表紙を改訂
スライド資料 C
割り当てを3本消費
直したい箇所を1回にまとめれば、消費は2本で済む
FIG.01 改訂のたびに資料が増えるため、細かい直しを重ねるほど割り当てが減る

個々のスライドの改訂に上限はなく、資料の総数に割り当てがあります

公式ヘルプの表現は「スライド資料内で改訂できる個々のスライド数に上限はありませんが、改訂できるスライド資料の総数には割り当て上限があります」というものです。読み違えやすいのは前半で、1回の改訂指示の中で何枚に手を入れても消費は変わらないという意味になります。つまり、直したい箇所を絞る必要はありません。減らすべきなのは、改訂を実行する回数のほうです。

修正はまとめて渡すほど割り当ての消費が減ります

公式ヘルプも改訂をまとめて出す進め方を勧めています。生成物を見て気になった点をその場で1つずつ投げると、そのたびに資料が増え、割り当てを削りながら差分の管理も難しくなります。全体を一度通しで読み、直したい箇所を紙に書き出してから、1回の指示にまとめて渡す流れが安全です。

この点は、世に出ている解説記事の多くが勧める「繰り返し改訂してブラッシュアップする」という進め方と噛み合いません。仕上がりだけを見れば繰り返しは有効ですが、割り当てを消費する単位が「改訂を実行した回数」である以上、回数はできるだけ束ねたほうが得になります。

改訂アイコンでできる編集・削除・並べ替え

資料が丸ごと作り直されるとはいえ、1枚ずつ手を入れる操作そのものは用意されています。スライド資料を開いて上部の「改訂」を選ぶと、各スライドに指示を書き込む画面に切り替わります。公式ヘルプはこの画面について「テキストの編集、レイアウトの変更、ビジュアルの更新を試すことができます」と説明しています。

削除と並べ替えは指示文を書かずに操作します

削除は、スライドにカーソルを合わせてその他メニューから「スライドを削除」を選びます。選んだ時点では消えず、グレー表示とごみ箱のアイコンに変わるだけなので、元に戻せます。並べ替えは、プレビュー内でスライドのサムネイルを新しい位置へドラッグします。どちらも文章で指示を書く必要はありません。

直した内容は「保留中の変更」にまとまります

公式ヘルプには「複数のスライドを改訂することもできます。指示は〔保留中の変更〕にグループ化されます」とあります。何枚に指示を書いても、何枚消しても、順番を入れ替えても、それが確定するのは「改訂版を生成」を選んだ1回です。割り当てを1本消費する単位はここになります。前章の「回数を束ねる」は、この保留中の変更にできるだけ詰めてから生成する、という意味です。

公式はゼロから作り直すより編集を勧めています

ヘルプ本文には「既存のスライドを編集する方が、新しい資料をゼロから生成するよりも効率的です」と書かれています。数枚が気に入らないだけで指示文から書き直して生成し直すのは遠回りです。改訂の画面で直せるものは改訂で直し、生成をやり直すのは章立てそのものを組み替えるときに限る、という線引きになります。

改訂ではソースが読み直されません

ひとつ注意が要ります。公式ヘルプには「現時点では、改訂時にソースは考慮されません」と明記されています。改訂の指示に「元の資料を見て数字を直して」と書いても、その参照は働きません。元資料との突き合わせが必要な直しは、生成そのものをやり直すか、書き出したPowerPointの側で手を入れる形になります。

作り直しを防ぐプロンプトの型|6つの要素をそろえる

1回目の指示で決めきるために、編集部が公式ヘルプと公式ブログの記述から整理した6要素を紹介します。どれも欠けると生成側が無難な解釈で埋めてしまい、その埋め方が意図とずれた瞬間に改訂が発生します。

指示文に入れる6要素
01 誰が読むか
02 何を決めてほしいか
03 枚数の幅
04 1枚あたりの文字数上限
05 章立ての順番
06 書いてほしくないこと
埋めなかった要素は、生成側が無難な解釈で埋める
FIG.02 6要素のうち欠けたものが、そのまま改訂の理由になる

プロンプトに入れる6要素

要素の並び順に意味はありません。ただし「誰が読むか」と「何を決めてほしいか」を先頭に置くと、以降の判断がその2つに引っ張られるため、構成が芯を持ちます。枚数は「10枚」と固定するより「10〜12枚」と幅で渡したほうが、無理に水増しした空のスライドが混じりにくくなると想定されます。

最も飛ばされやすいのが06の禁則です。「専門用語を使わない」「自社の実績を数字で断定しない」のように、書いてほしくないことを先に伝えておくと、公開前のチェックで削る作業がまるごと消えます。

提案資料の下書きを作るプロンプト例

カスタム指示欄(「作成するスライドについて説明してください」)にそのまま貼れる形にしたものが次の例です。

読み手:中小企業の経営者と情報システム担当の2名
決めてほしいこと:来月から試験導入するかどうか
枚数:10〜12枚(表紙と目次を含む)
1枚の分量:見出し25字以内、本文は3行・各60字以内
章立て:現状の課題 → 原因 → 打ち手 → 導入の流れ → 体制と役割 → 次のアクション
書かないこと:専門用語、抽象的な効果の言い切り、ソースに無い数字
形式:プレゼンターのスライド/言語:日本語/長さ:短め

読み手を「2名」と人数まで指定しているのは、対象が広がるほど内容が総花的になるためです。決めてほしいことを1つに絞ると、最後のスライドが自然に「次のアクション」で着地します。

見た目を自社の体裁に寄せるプロンプト例

Googleの公式ブログでは、既存のプレゼンやブランドガイドをソースとして追加し、そこから配色や表現を参照させる使い方が紹介されています。実際に示されている例では、ブランドブックを添えたうえで「ブランディングとスタイルの参照にブランドブックを使う」と書き添える形を取ります。同じ記事では、緑の黒板に白・黄・ピンクの手書きチョーク文字という具体的なスタイル指定の例も挙げられています。

デザインの参照:添付した「ブランドガイド.pdf」の配色と見出しの言い回しに合わせる
基調色:ガイドのメインカラーを背景ではなく見出しと罫線に使う
図版:文章で説明せず、比較は表、流れは矢印の図に置き換える
写真やイラスト:抽象的なイメージ画像は入れない
表紙:サービス名と一言の説明だけを置く

色やフォントを言葉で細かく指定するより、参照させたい資料そのものをソースに入れるほうが再現性が高くなります。生成側が根拠にできる材料を増やす、という点で他の指示と考え方は同じです。

改訂をまとめて出すプロンプト例

改訂は生成を実行した回数で割り当てが減るため、直したい箇所を保留中の変更に集めてから生成します。枚数を明示して並べると、どこを直したのか後から追えます。

次の4点をまとめて直してください。
1枚目:タイトルを「導入で変わる3つのこと」に変更し、副題を削除
4枚目:本文が多いので3行にまとめ、削った内容は5枚目へ移動
6枚目:表の列を「現状/導入後/担当」の3列に組み替え
9枚目:まとめを箇条書きにせず、次にやることを1文で書く

「ソースに無い数字を消して」のように元資料との照合を求める指示は、ここに書いても働きません。改訂ではソースが読まれない仕様のためです。数字の確認は、書き出したファイルを人の目で突き合わせる工程に回します。

生成前に決める4項目|形式・言語・長さ・カスタム指示

カスタマイズ画面で指定できるのは4項目です。編集部が公式ヘルプで確認した範囲では、これ以外の設定項目は用意されていません。

形式:詳細なスライドかプレゼンターのスライドか

配布して読ませるなら「詳細なスライド」、投影して話すなら「プレゼンターのスライド」を選びます。迷ったときはプレゼンター側から始めると、あとから本文を足すほうが楽に進みます。

言語:日本語を選ぶ

「言語を選択」で出力言語を指定します。ソースが英語の論文や海外の資料でも、日本語のスライドとして生成できます。指定を省いたときに何語で返るかは公式ヘルプに記載がないため、日本語で使うなら毎回明示しておくのが確実です。

長さ:短めから始める

「短め」「デフォルト」「長め」の3段階です。最初から長めを選ぶと、通しで読んで不要なスライドを見極める手間が増えます。削除自体は保留中の変更にまとまるため割り当てを余計に消費しませんが、判断する枚数は減らしておくほうが楽です。短めで骨格を作り、足りない章だけ次の指示で追加する順序をおすすめします。

カスタム指示に入れる6要素

「作成するスライドについて説明してください」の欄が、前章の6要素を渡す場所です。1〜2行で済ませず、読み手と禁則まで書ききるほど改訂の回数が減ります。

フォントやロゴを指定する項目は用意されていません

4項目のなかに、フォント、配色、ロゴの有無を選ぶ設定はありません。生成物の見た目を自社の体裁に完全に合わせたい場合は、ソースにブランドガイドを追加して寄せるか、PowerPoint形式で書き出してから差し替えるかの二択になります。生成画面の中だけで体裁を詰めようとすると、改訂の回数だけが増えていきます。

NotebookLMのスライドで崩れやすいのは文字量・フォント・数字の3か所

崩れやすいのは文字量、フォント、数字の3か所です。いずれも生成の直後には気づきにくく、書き出して社内の環境で開いた段階で表面化します。

文字量が枠に対して多くなる

日本語は英語より字面が詰まるため、同じ情報量でも1枚に載る密度が上がります。指示文で文字数の上限を渡していないと、本文が枠の下端まで届く仕上がりになりがちです。「本文は3行・各60字以内」のように上限を数字で渡しておくと、少なくとも分量の基準は伝わります。なお、文字数の指定がどこまで守られるかについて公式ヘルプに記載はありません。

書き出した先にフォントが無いと置き換わる

PowerPoint形式で書き出したファイルを別のパソコンで開くと、そのパソコンに無いフォントは自動で別のフォントに置き換わります。置き換わった結果、行が折り返して枠からはみ出す崩れ方が起きます。NotebookLM側にフォントを指定する項目は無いため、書き出したあとにPowerPointの置換機能で全スライドのフォントをそろえる手順を、仕上げの定型作業に組み込んでおくと安全です。

数字と固有名詞はソースへ戻して照合する

公式ヘルプにも、生成されたスライド資料には見た目が不自然な場合や事実として不正確な情報が含まれる場合があると明記されています。全文を読み直すのは負担が大きいので、照合の対象を数字と固有名詞に絞るのが現実的です。社名、金額、日付、割合の4種類だけ元資料と突き合わせれば、外に出して問題になる誤りはおおむね拾えます。

作り直しになる典型パターン5つと回避策

編集部が仕様と生成の性質から整理した、手戻りにつながりやすい5パターンです。症状から自分の状況を当てはめてください。

症状 起きていること 打ち手
枚数が想定の2倍になった 長さの指定がデフォルトのままで、枚数の目安を渡していない 長さは「短め」を選び、指示文に「10〜12枚」と幅で書く
1枚に文字が詰まって読めない 1枚あたりの分量を数字で縛っていない 「見出し25字以内、本文3行・各60字以内」と上限を渡す
配色とフォントが社内の体裁に合わない 生成前の項目に見た目を指定する欄が無い ブランドガイドをソースに追加し、仕上げはPPTXへ書き出してから行う
直しを重ねるうちに生成できなくなった 改訂1回ごとに新しいスライド資料が作られ、割り当てを消費している 直したい箇所を全部書き出し、1回の改訂指示にまとめて渡す
数字や社名が元資料と違う 生成物にAI由来の誤りが混じっている 書き出し後に、社名・金額・日付・割合の4種類だけソースと突き合わせる
1回で決める進め方
01
狙いに近い
ソースだけ入れる
02
6要素を書いて
短めで生成
03
通しで読み
直しを書き出す
04
1回の改訂で直し
PPTXで仕上げる
改訂の実行は原則1回。細部の体裁は書き出し先で整える
FIG.03 割り当ての消費を抑えつつ、仕上がりを自社の体裁へ寄せる順序

スライド資料の上限はどれくらいですか?

件数は公表されていません。公式ヘルプの利用上限表で件数ではなく段階の表現になっている項目は3つあり、データテーブル、インフォグラフィックと並んで、スライド資料も件数が非公表です。いずれも「上限あり」「上限引き上げ」「高い上限」「より高い上限」「最大の上限」という5段階で示されています。

項目 Standard(無料) Plus Pro Ultra(20TB) Ultra(30TB)
ノートブック 100件/ユーザー 200件 500件 500件 500件
ソース 50件/ノートブック 100件 300件 500件 600件
チャット 50回/日 200回/日 500回/日 2,500回/日 5,000回/日
音声解説 3件/日 6件/日 20件/日 100件/日 200件/日
レポート 10件/日 20件/日 100件/日 500件/日 1,000件/日
データテーブル 上限あり 上限引き上げ 高い上限 より高い上限 最大の上限
インフォグラフィック 上限あり 上限引き上げ 高い上限 より高い上限 最大の上限
スライド資料と改訂 上限あり 上限引き上げ 高い上限 より高い上限 最大の上限

Ultraは保存容量20TBと30TBで上限が別に設定されており、30TBのほうがソースは600件、チャットは1日5,000回、レポートは1日1,000件まで伸びます。日ごとの割り当ては24時間後、月ごとの割り当ては30日後にリセットされます。

公式ブログには、AI Ultraの契約者はより長い資料を生成でき、上限が2倍になるという説明があります。ただしこれは2025年12月16日付、Gemini Notebookへ改称する前の記事での説明で、現行の利用上限表に2倍という記載は見当たりません。

あと何回改訂できるかは事前に計算できません

数字が出ていない以上、残りの改訂回数を数える方法はありません。運用は、残り回数が読めない前提で組み立てることになります。具体的には、改訂の生成は1回で終える設計にして、それでも足りない部分はPowerPoint側で直す、という役割分担が現実的です。

割り当てが読めない前提での使い方

期限のある提案資料をこの機能だけで完成させようとすると、締切の直前に生成できなくなるリスクを抱えます。締切から逆算して、生成と改訂を前日までに終わらせ、当日は書き出したファイルの調整だけを残す進め方が安全です。プランごとの制限の考え方は、Google ChatのGeminiで何ができる?対応プランと制限でも同じ整理をしています。

PDFとPowerPointへ書き出す手順

生成したスライド資料の横にあるその他メニューから書き出します。名前の変更、ダウンロード、共有、削除も同じメニューにまとまっています。

PDFとPPTXでダウンロードする

その他メニューで「PDF ドキュメント(.pdf)をダウンロード」または「PowerPoint(.pptx)をダウンロード」を選びます。公式ヘルプに載っている書き出しはこの2つで、Googleスライドへ直接書き出す項目はありません。Googleスライドで開きたい場合は、PPTXをGoogleドライブへアップロードして変換する回り道になります。編集を前提にするならPPTX、レビューを回すだけならPDFという選び分けが扱いやすい形です。

体裁の調整は書き出した先で行います

公式ヘルプが「既存のスライドを編集する方が効率的」と書いているのは、ゼロから生成し直す場合と比べての話です。改訂の生成そのものは割り当てを消費します。一方、PowerPointに移した後の修正は何度直しても割り当てに影響しません。構成や記載内容の変更は改訂の画面で、フォント・配色・字下げのような体裁の調整は書き出した先で、と分けると消費を抑えられます。

共有リンクは資料を削除すると使えなくなります

ノートブックを共有すれば、共有相手もStudioパネルからスライド資料を開けます。ただし公式ヘルプには、スライド資料を削除すると以前に生成された共有リンクは使用できなくなると明記されています。整理のつもりで古い資料を消すと、社外へ配ったリンクが切れる事態が起きるため、共有済みの資料は残しておくのが安全です。

NotebookLMのスライドは提案資料に使えるか

そのまま出せる完成品ではなく、ゼロから起こす前の下書きとしてなら使えます。公式ヘルプの仕様から組み立てると、制作と提案の現場では次の2つの入れ方になります。

提案資料の下書きを作る

サービス説明、過去の提案メモ、議事録の3点にソースを絞り、前述の6要素を書いて短めで生成する組み立てです。狙いから遠い資料を混ぜると要点がぼやけるため、ソースは数より狙いとの近さを優先します。生成した下書きをPPTXへ書き出し、自社テンプレートへ流し込んでから文言を詰める流れになります。

社内向けの仕様共有をまとめる

要件定義のドキュメントと議事録をソースに入れ、「エンジニア向けに、決定事項と残課題を分けて」のようにカスタム指示へ書けば、読み手と章立てを渡した状態で生成できます。調べ物から資料化までの往復を短くする周辺の環境づくりは、web制作で使えるMCPサーバー5選|工程別の選び方もあわせて参考にしてください。

他のスライド生成AIとどう使い分けるか

NotebookLMが向くのは、手元に根拠となる資料があり、その内容を外れずに資料化したい場面です。逆に、根拠資料が無い状態でデザインごと一気に作りたい場面では、テキストから直接スライドを組み上げるツールのほうが向きます。日本語での崩れ方と設定の詰め方はGammaで日本語スライドを作る|崩れないための設定で整理しているため、比較の材料に使えます。

生成物に入るロゴや透かしの扱いが気になる場合は、Claudeの透かしは消せる?検出のされ方とC2PA対応で、AI生成物の識別がどう設計されているかを解説しています。

よくある質問(FAQ)

NotebookLMのスライド作成は無料で使えますか?

無料のStandardでも利用できます。ただしスライド資料と改訂の割り当ては「上限あり」と示されるだけで、具体的な件数は公表されていません。無料のまま使うなら、改訂の生成を1回で終える前提で指示文を作り込んでおくと安心です。

NotebookLMのスライドは何枚まで作れますか?

枚数の上限は公表されていません。指定できるのは「短め」「デフォルト」「長め」の3段階で、細かい枚数は指示文で「10〜12枚」のように幅で伝える形になります。AI Ultraの契約者がより長い資料を生成できるという説明は、2025年12月16日付の公式ブログにあるもので、現行の利用上限表には枚数の記載がありません。

作ったスライドを直接編集できますか?

できます。上部の「改訂」を選ぶと、削除と並べ替えは画面上の操作で、テキストやレイアウトの変更は各スライドに指示を書く形で指定できます。ただし指定した内容は「保留中の変更」にたまり、「改訂版を生成」を選ぶと新しいスライド資料として出力されます。書き出した後のPowerPoint上の編集は、割り当てを消費しません。

スライドの生成が終わらないときはどうすればよいですか?

生成はバックグラウンドで進むため、画面を開いたまま待つ必要はありません。時間がかかる要因はソースの量と指定した長さなので、いったん短めに変え、狙いから遠いソースを外して生成し直すと軽くなると想定されます。割り当てを消費するため、生成し直す前に指示文を見直しておくのが得策です。

スライドは日本語で作れますか?

作れます。生成前のカスタマイズで「言語を選択」から日本語を指定してください。ソースが英語の資料でも日本語のスライドとして出力できるため、海外の論文や規格文書を日本語の社内共有資料へ落とす用途にも使えます。

NotebookLMとGemini Notebookは違うものですか?

同じ製品です。2026年7月16日にGoogleがNotebookLMをGemini Notebookへ改称すると発表しました。公式ヘルプの表記はGemini Notebookに切り替わっている一方、外部の解説記事は旧名のままのものが多いため、手順書には両方の名前を書いておくと混乱を防げます。

作ったスライドは誰でも見られますか?

共有した相手だけが見られます。ノートブックを共有すれば相手もStudioパネルからスライド資料を開けますし、リンク単位での受け渡しもできます。ただしスライド資料を削除すると共有リンクは使えなくなるため、配布後の資料は消さずに残してください。

まとめ:1回目の指示に何を入れるかで手戻りが決まります

NotebookLMのスライド作成で判断の基準になるのは、「その直しは生成前に指示できたか」の一点です。画面上では1枚ずつ直せますが、確定すると新しい資料が丸ごと生成され、その回数が割り当てを削ります。直しを思いつくたびに生成し直す進め方は、仕様と噛み合いません。最初の一歩としては、狙いに近いソースを3点だけ入れ、6要素を書いたうえで「短め」「プレゼンターのスライド」「日本語」で1本生成し、通しで読んでから直しを保留中の変更にまとめて1回で生成する流れを試してみてください。体裁の仕上げはPowerPointへ書き出してから行えば、割り当てを気にせず何度でも調整できます。ツールの選び分けはGammaで日本語スライドを作る|崩れないための設定、Google系AIの企業利用はGemini Sparkは日本企業で使えるか|Claudeとの違いもあわせてご覧ください。