- WindsurfのUI(メニュー・設定画面)は、拡張機能「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を入れて
Configure Display Languageで日本語を選び再起動すれば切り替わる - Cascade(AI)の回答を常に日本語にするには、ルール設定でグローバルルールに「常に日本語で回答する」と一文書く。保存先は
~/.codeium/windsurf/memories/global_rules.mdで6,000文字まで - UIとAIは別系統。UIを日本語化してもAIの回答は英語のまま、逆もありうるので、必要なほうを個別に設定する
01Windsurfの日本語化とは?どこまで日本語にできるか
Windsurfの日本語化は、ひとつのスイッチではありません。日本語にできる場所は大きく3つに分かれ、それぞれ切り替え方も、切り替えられる度合いも違います。ここを分けて考えないと、「UIは日本語になったのにAIは英語で返してくる」といったちぐはぐな状態の理由が分からなくなります。
WindsurfはAIコードエディタで、土台にはVS Codeと同じオープンソースの基盤が使われています。そのためVS Code向けの言語パックや拡張機能がそのまま動き、UIの日本語化はVS Codeと同じ手順で進むわけです。一方、AIアシスタントのCascadeはWindsurf独自の機能で、こちらの言語は拡張機能ではなく「ルール」で制御する形になっています。
| 日本語にする対象 | 切り替え方法 | 日本語化の度合い |
|---|---|---|
| UI(メニュー・設定・右クリック) | 言語パック追加+表示言語の切替+再起動 | 大半が日本語化。一部の項目は英語が残る |
| Cascade(AIの回答) | ルール(global_rules.md)に日本語指示を追加 | 指示すればほぼ常に日本語で応答 |
| プロンプト入力・コメント | 設定不要。最初から日本語で入力できる | 日本語での指示・チャットは標準対応 |
3層のうち、多くの人が最初に気になるのはメニューの英語表記、次にAIが英語で返してくる点でしょう。プロンプトそのものは設定なしで日本語を打てるため、実際に手を入れるのはUIとAI回答の2か所です。次章から順番に設定していきます。
02WindsurfのUI(メニュー)を日本語化する手順は?
日本語の言語パックを入れて表示言語を切り替え、再起動する、の3ステップで完了します。所要時間は1〜2分ほどで、VS Codeを日本語化した経験があれば同じ操作です。
手順1:日本語の言語パックを追加する
左側のアクティビティバーにある拡張機能(四角が組み合わさったアイコン)を開き、検索欄に「Japanese」と入力します。表示された「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」(発行元はMicrosoft)を選び、Installを押します。これはVS Code用の日本語化パックで、VS Code基盤のWindsurfでもそのまま使える純正の翻訳です。
手順2:表示言語を日本語に切り替える
続いて、表示言語そのものを切り替えます。メニューの「View」から「Command Palette」を開くか、Ctrl+Shift+P(macOSはCmd+Shift+P)を押すとコマンドパレットが開きます。入力欄にConfigure Display Languageと打つと候補が絞り込まれるので、それを選び、言語の一覧で「日本語(ja)」を指定してください。言語パックのインストール直後であれば、画面右下に「Change Language and Restart」というボタンが出ることもあり、これを押しても同じ切り替えができます。
手順3:再起動して反映する
言語を選ぶと「再起動してよいか」を尋ねられるので、「Restart」を押します。Windsurfが再び立ち上がると、ファイルメニューや設定画面が日本語で表示されます。これでUIの日本語化は完了です。もし自動で再起動を促されない場合は、ウィンドウをいったん閉じて開き直せば反映されます。
03Cascade(AIの回答)を常に日本語にする設定
UIを日本語にしても、AIアシスタントのCascadeは英語で返してくることがあります。日本語で質問しているのに英語で長文が返ると読むのに時間がかかるため、回答言語は固定してしまうのが快適です。方法はルール機能を使い、「常に日本語で回答する」という一文を登録するだけです。
グローバルルールに日本語指示を追加する
Cascadeの右上にあるカスタマイズ(Customizations)のアイコン、または画面右下の「Windsurf – Settings」から、ルール(Rules)のパネルを開きます。ここで「+ Global」を押すと、すべてのプロジェクトに共通で適用されるグローバルルールを編集できます。あとは開いたファイルに、次の一文を書いて保存するだけです。
ユーザーへの回答は、常に日本語で行ってください。
グローバルルールは常に有効な設定なので、これ以降はどのプロジェクトを開いても、Cascadeが日本語で応答するようになります。特定のプロジェクトだけ日本語にしたい場合は、代わりに「+ Workspace」で作るワークスペースルール(.windsurf/rules/配下)に同じ指示を書きます。
ルールの保存場所と文字数の上限
グローバルルールの実体は、公式ドキュメントによると~/.codeium/windsurf/memories/global_rules.mdというファイルです。設定パネルからでなく、このファイルを直接テキストエディタで編集しても同じ結果になります。ひとつ注意したいのが文字数で、グローバルルールは6,000文字までという上限があります。日本語指示のほかにコーディング規約なども詰め込みたい場合は、この枠を意識して要点を絞ってください。
| UIの日本語化 | AI回答の日本語化 | |
|---|---|---|
| 使う仕組み | 言語パック(拡張機能) | ルール(global_rules.md) |
| 適用される範囲 | メニュー・設定・画面表示 | Cascadeの返答テキスト |
| 反映のタイミング | 再起動後 | 次のメッセージから即時 |
ここまでの設定で、画面もAIの受け答えも日本語で使える状態になります。プロンプトの入力は最初から日本語で通るため、追加の設定は要りません。
04日本語化しても英語のままの時の対処法は?
多くは「再起動していない」「言語パックが有効化されていない」「もともと英語のままの箇所」のいずれかです。症状ごとに切り分けると原因がはっきりします。
メニューが英語のまま切り替わらない
まず言語パックが正しくインストールされ、有効になっているかを確認します。拡張機能の一覧で「Japanese Language Pack」がインストール済み表示になっているか、Disableになっていないかを見てください。そのうえでConfigure Display Languageを実行し直し、必ず再起動します。表示言語の切替は再起動して初めて反映されるため、再起動を挟まないと英語のままになります。
設定した後の一部だけ英語が残る
UIを日本語化しても、拡張機能が独自に持つ文言や新しめの機能ラベルは英語のまま残ることがあります。これは言語パックの翻訳が全項目に及んでいないためで、不具合ではありません。実用上は主要なメニューが日本語になれば操作に支障はなく、残った英語は項目名として読み替えれば足ります。
UIは日本語なのにAIが英語で返す
この状態は、UIの言語パックとAIの回答言語が別々の仕組みになっているために起こります。第3章のとおり、AIの回答はルールで制御するため、言語パックを入れただけではCascadeの応答言語は変わりません。グローバルルールに「常に日本語で回答する」を追加すれば解決します。日本語で質問しても英語で返る場合は、ルールが保存できているか、あるいはワークスペースルールが別の指示で上書きしていないかを確認してください。
05Windsurfを日本語で使うときの注意点
日本語化そのものは簡単ですが、快適に使い続けるうえで押さえておきたい点がいくつかあります。翻訳の限界と、AIへの指示の書き方に関わる部分です。
まずUIの翻訳は完全ではありません。前章のとおり一部は英語が残るため、公式ドキュメントやエラーメッセージを検索するときは、日本語のメニュー名ではなく英語の元の名称で調べたほうが情報にたどり着きやすい場面があります。日本語表示はあくまで操作の補助と考えておくと、つまずきが減ります。
次にCascadeへの指示です。回答を日本語に固定しても、指示の内容があいまいだと出力の質は上がりません。日本語で書くこと自体は問題ありませんが、「このファイルのこの関数を、引数を1つ増やして日本語コメント付きで書き換えて」のように、対象と要件を具体的に添えると精度が安定します。日本語で細かく指示できる点は、日本語化した環境の実利といえます。
ルールを使いこなすと、日本語化以外の運用も一緒に整えられます。たとえば外部ツールやデータを接続するMCP(Model Context Protocol)の仕組みを使うプロジェクトなら、接続手順や命名規則をルールに書いておくと、Cascadeが日本語で説明しながら一貫した書き方を保ってくれます。国内業務向けには、日本特化のMCPサーバーと組み合わせる選択肢も有力です。
06WindsurfとCursorやAntigravityの日本語対応は何が違う?
UIの日本語化の手順はほぼ共通で、AIの回答をルールで日本語に寄せる考え方も似ています。いずれもVS Codeを土台にしたAIエディタのため、言語パックで画面を日本語化する流れは同じです。違いは主にAI側の設定名と、標準の日本語の通りやすさにあります。
| ツール | UIの日本語化 | AI回答を日本語に固定する方法 |
|---|---|---|
| Windsurf | VS Code用の言語パックを追加 | ルール(global_rules.md)に日本語指示 |
| Cursor | VS Code用の言語パックを追加 | Rules(プロジェクト/ユーザールール)に日本語指示 |
| Antigravity | VS Code系のため言語パックで対応 | ルール/メモリ機能に日本語指示 |
表のとおり、どのツールも「UIは言語パック、AIはルール」という二段構えは共通です。差が出るのは設定パネルの呼び名で、Windsurfは「Rules」、Cursorも「Rules」と近い一方、保存先ファイルや上限文字数はツールごとに異なります。チームで複数のAIエディタを併用する場合は、それぞれのルールファイルに同じ日本語指示を入れておくと、どのツールでも応答言語がそろいます。別のAIエディタの日本語運用については、Antigravityの無料枠と使い方の記事でも取り上げました。
07よくある質問
Windsurfは日本語に対応していますか?
対応しています。プロンプトやチャットの入力は最初から日本語で通り、UIは言語パックの追加で日本語化が可能です。AIの回答も、ルールに「常に日本語で回答する」と指示すれば日本語で返るようになります。設定を分けて行う点だけ押さえれば、日本語環境で問題なく使えます。
Windsurfの日本語化は無料でできますか?
できます。UIの日本語化に使うJapanese Language Packは無料の拡張機能で、AIの回答を日本語にするルール設定にも追加費用はかかりません。日本語化はWindsurfの料金プランに関係なく、無料の範囲で完結します。
UIを日本語化したのにAIが英語で返るのはなぜですか?
UIの言語パックと、AIの回答言語が別の仕組みで管理されているためです。言語パックはメニュー表示を変えるもので、Cascadeの回答言語は変わりません。グローバルルールに日本語で回答する指示を追加すると、AIの回答も日本語になります。
日本語化するとWindsurfの動作が重くなりますか?
体感で重くなる要因にはなりません。言語パックは表示テキストを差し替えるだけで、AIの処理そのものには影響しないためです。ルールで日本語指定を加えても、回答の言語が変わるだけで速度が落ちる設定ではありません。
グローバルルールとワークスペースルールはどちらで日本語指定すべきですか?
すべてのプロジェクトで日本語に固定したいならグローバルルール、特定のプロジェクトだけならワークスペースルールが向いています。両方に指示が入っている場合は、扱いがツールの仕様に従うため、意図しない上書きを避けたいときは片方に寄せておくと確実です。
コードのコメントも日本語で書かせられますか?
書かせられます。ルールに「コードのコメントは日本語で書く」と追加すると、Cascadeがコメントを日本語で生成します。回答言語の指定と同じ要領で、コメントや変数の命名方針もルールに書き添えておくのがおすすめです。
08まとめ:日本語化は2か所を押さえれば済む
Windsurfの日本語化でつまずくのは、たいてい「UIとAIを1つの設定だと思ってしまう」ことが原因です。実際は、UIは言語パックの追加と再起動、AIの回答はルールへの一文追加という、独立した2つの作業に分かれます。この2か所を押さえれば、画面もAIの受け答えも日本語で使えます。
最初の一歩としては、まず拡張機能からJapanese Language Packを入れて再起動し、メニューが日本語になることを確かめてください。次にルール設定を開いてグローバルルールに「常に日本語で回答する」を書き、Cascadeに何か質問して日本語で返るかを見る。この順で進めれば数分で日本語環境が整います。さらにルールを活用したい場合は、MCPの仕組みや他のAIエディタの使い方とあわせて、自分の開発スタイルに合わせた運用を組み立てていくのが次の一手になります。